『Starlink(スターリンク)』は、宇宙空間に打ち上げた衛星から届く電波を受信してインターネットに接続するサービスです。
イーロン・マスクがCEOを務めるスペースX社が提供元で、2022年のサービス開始以来、多くの注目を集めています。
光回線とStarlink、どちらを導入するべきか悩んでいませんか?
この記事では、Starlinkの仕組みやメリット・デメリット、どんな人におすすめのサービスなのかを紹介いたします。
Starlink(スターリンク)とは?仕組みと料金
Starlink(スターリンク)とは『衛星インターネットサービス』です。
アメリカのスペースX社がサービス提供元で、2022年10月から日本向けにも提供を開始しています。
Starlinkの仕組み
Starlinkは、宇宙空間に打ち上げた衛星から届く電波を専用アンテナでキャッチして、インターネットに接続するサービスです。
スペースX社が打ち上げた衛星は3,000個以上あり、常に地球を周回しているので、理論上は地球上のどこからでも利用できます。
契約者は、公式サイトから申し込み後、自宅に送られてくる専用アンテナを設置することでStarlinkを利用できるようになります。
料金プランは2種類
Starlinkの料金プランは2種類あります。
月額料金 | 初期費用 | |
---|---|---|
レジデンシャル プラン | 6,600円 | 36,500円 |
ROHM(ローミング) プラン | 9,900円 | 36,500円 |
レジデンシャルは、自宅のみで使用するプランです。
対するROHMプランは、自宅だけでなく専用アンテナを持ち運ぶことで外出先でも利用できるプランです。
ROHMプランは利用しない月は月額料金が発生しません。
Starlinkのメリット5つ
Starlinkを契約するメリットは5つあります。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
(1)光回線を引けないエリアでも契約できる
Starlinkは、衛星から届く電波を受信してインターネットに接続します。
そのため日本全国どこでも利用可能です。
現在の自宅向けインターネットサービスの筆頭である光回線は、光ファイバーケーブルを宅内まで引く必要があり、山間部や離島では契約できないケースも珍しくありません。
Starlinkはそもそもケーブルが不要ですので、これまで光回線を使えなかった山間部や離島でも契約できるのが大きなメリットです。
(2)工事不要ですぐにインターネットに繋がる
Starlinkを使うにあたって、光回線のような回線工事は不要です。
申し込み後に届くアンテナとWi-Fiルーターを設置し、アプリの設定を行う事でインターネットに繋がります。
光回線の場合、申し込みから開通工事を実施するまでに1カ月以上待つケースも多いです。
Starlinkは申し込みから利用開始までがスピーディですので、すぐにインターネットが利用できます。
(3)30日間の無料トライアルがある
Starlinkには、30日間の無料トライアル期間があります。
万が一サービスに満足できなくても、期間中ならアンテナやWi-Fiルーターを返品することで代金の全額が返ってきます!
30日間あれば電波状況や使用感などをしっかり試すことが出来るので安心です。
(4)一般的なインターネット利用なら快適に使える
Starlinkは、公式ホームページ上で『予想される速度(実測値)』を公表しています。
ダウンロード速度 | 20-100Mbps |
---|---|
アップロード速度 | 5-15Mbps |
レイテンシ | 25-50ms |
これだけの速度が出れば、オンラインショッピングをする、動画を視聴する、音楽を聴くなどの一般的な利用なら十分快適に使えるでしょう。
宅内まで有線で繋がる光回線と比べるとさすがに負けますが、宇宙から届く電波でこれだけの速度が出ることに驚きです!
Twitter上で、実際にStarlinkを契約している方の投稿を検索してみると、100Mbps以上出ているユーザーも多く見られました。
Starlink、180Mbpsとか出ててむちゃくちゃ速い。ベランダ設置なので上に屋根の障害物があるのだけど、、電源だけでこれができるのはすごい。
— 山田 進太郎 / Mercari, Inc. CEO (@suadd) October 28, 2022
すさまじいイノベーション。さすがイーロン・マスク pic.twitter.com/SdAeRq05T8
Starlinkマジで速いなー、限界過疎地域でこのスピードのインターネットできるの神過ぎる。 pic.twitter.com/EEQFaVWg9u
— kon0n0 (@kon0n0) May 2, 2023
#starlink 速い…宇宙経由してPing28ms pic.twitter.com/5ZJ9dPdGAE
— みよし (@hiroya1986) February 4, 2023
(5)外出先でも利用可能
StarlinkのROAM(ローミング)プランは、外出先でも利用可能です。
アンテナとルーターを持ち運ぶことで、山間部などでもインターネットが使えるようになります。
そのため、キャンプなどのアウトドアでインターネットを利用したい方にぴったりです。
また、ROAMプランはインターネットに接続しない月は料金が生じないため、予備のインターネット回線として契約しておくのも良いでしょう。
Starlinkのデメリット2つ
利便性が高いStarlinkですが、デメリットも存在します。
契約を検討している方は、必ずチェックしておきましょう。
(1)集合住宅には不向き
Starlinkの専用アンテナを設置する場所は、上空が広く開いていないといけません。
たとえば、屋上や屋根、庭などです。
専用アンテナは、電波が強い方向に自動で向きを変える仕組みになっています。
ただし、上空に障害物があると電波をうまく拾えなくなってしまうんです。
マンションやアパートにお住まいであれば、多くの場合ベランダにアンテナを設置することになるでしょう。
しかし、集合住宅のベランダの上方には、上階のベランダが張り出しています。
上階のベランダによって衛星の電波が遮られてしまうため、Starlinkは集合住宅に向いていないというわけです。
(2)費用が高い
Starlinkの初期費用と月額料金は、光回線やホームルーターと比べると少し高めです。
比較表にまとめました。
サービス名 | 月額料金 | 初期費用 |
---|---|---|
Starlink レジデンシャルプラン | 6,600円 | 36,500円 |
Starlink ROHMプラン | 9,900円 | 36,500円 |
NURO光 | 5,200円 | 44,000円 ※実質無料 |
GMOとくとくBB光 | 4,818円 | 26,400円 ※実質無料 |
ドコモ光 | 5,720円 | 22,000円 ※完全無料 |
ドコモ home 5G (ホームルーター) | 4,950円 | 71,280円 ※実質無料 |
ご覧のように、光回線やホームルーターは、初期費用が実質無料になるケースが多いです。
一方、Starlinkの初期費用は実質無料になりません。
また、月額料金も少し高めです。
インターネット料金を節約したい人には、Starlinkは不向きなサービスと言えます。
Starlinkの利用方法
Starlinkは、以下の公式サイトから申込みを行います。
WEBページは英語表記ですが、日本向けにもサービスを提供しているので申し込み可能です
申し込み後、自宅に専用アンテナやWi-Fiルーターが届くので、設置次第すぐにインターネットが利用できるようになります。
なお、自分で設置する際、屋根などの高所作業は注意が必要です。
もしうまく設置する自信がない時は、Starlinkに対応しているアンテナ工事会社を利用すると良いでしょう。
例えば、『みずほアンテナ』がStarlinkの設置に対応しています。
Starlinkの契約はどんな方におすすめ?
衛星インターネットのStarlinkは、下記のような方におすすめです。
Starlinkは山間部や離島でもインターネットに繋がるため、光回線が利用できない地域にお住まいの方でも契約可能です。
これこそ衛星インターネットの本領発揮ですね!
また、ROHMプランなら外出先でもインターネット環境を構築できます。
キャンプ地などで快適にインターネットを利用したい方は、ぜひ検討してみて下さい。
ROHMプランは未使用月は料金がかからないので、非常時用のインターネット手段として契約するのもおすすめです。
まとめ
『Starlink(スターリンク)』について紹介しました。
今記事のまとめです。
Starlinkは、宇宙空間に打ち上げた衛星から届く電波を専用アンテナでキャッチして、インターネットに接続するサービスです。
光回線のような工事は不要で、専用アンテナなどが届いたらすぐにインターネットが利用できます。
Starlinkは、特に次のような方におすすめです。
今後は、Starlinkのような衛星インターネットが主流になっていく事も十分考えられます。
光回線やホームルーターと比べると若干料金が高めですが、サービスが広がっていけば安価になっていく可能性があるので、興味のある方は動向をチェックしておきましょう!
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