工事不要で導入できるドコモ home 5Gが気になっているんだけど、もう少し月額料金を安くできたらなぁ
それなら、他社のSIMを挿して試してみたら?
ドコモ home 5GはNTTドコモのホームルーターサービスですが、実はその端末はSIMフリーになっています。
つまり、ドコモ以外の通信会社のSIMを挿して利用できるんです!
それなら、楽天モバイルやpovo2.0、mineoなど、さまざまな通信会社のSIMカードを試して、自分にぴったりの組み合わせを見つけてみませんか?
この記事では、実際にドコモ home 5Gに他社のSIMカードを挿して検証した結果を詳しく紹介いたします。
工事無しで、さらに安価に、便利に自宅のインターネット環境を整えたいとお考えでしたら、ぜひ参考にしてみてください。
もし、もっと良い組み合わせを見つけた方は、ぜひ記事下部にあるコメント欄などで教えていただけましたら幸いです。
ドコモ home 5Gに他社のSIMを挿してみた
ドコモ home 5Gはドコモのホームルーターサービスですが、その専用端末はSIMフリーになっています。
つまり、NTTドコモ以外の通信会社のSIMカードも挿して利用できるんです。
場合によっては、より安く、より快適に使える通信プランが見つかるかもしれません。
ドコモ home 5Gの専用端末は、運がよければ家電量販店で一括1円程度で契約できることもあり、メルカリなどのフリマサイトでも購入可能です。
ドコモ home 5Gに他社のSIMカードを挿すメリット
ドコモ home 5Gに他通信会社のSIMカードを挿すことで、次のようなメリットを得られる可能性があります。
1. 月額料金が抑えられる
ドコモ home 5Gの月額料金は4,950円で、自宅向けのインターネット回線としては平均的です。
ただし、使っている電波は、スマホなどで利用しているものと大きく変わりません。
そういったモバイル系のSIMと比較すると、ドコモ home 5Gよりも月額料金の安い通信プランが数多く見つかります。
通信プラン | 月額料金 |
---|---|
ドコモ home 5G | 4,950円 |
楽天モバイル | 3,278円 |
povo2.0(20GB) | 2,700円 |
mineo マイそくスタンダード | 990円 |
速度やデータ容量などの条件が付くプランもありますが、これらのSIMに切り替えることで料金を大幅に節約することが可能です。
2. 自宅の電波状況にあったSIMを選べる
ドコモ home 5Gは、NTTドコモの電波を利用しています。
ドコモのモバイル電波は安定性とエリアの広さに優れていますが、それでも日本中どこでも快適というわけにはいきません。
自宅の住所によっては、他の通信キャリアの方が電波状況が良い場合もあるでしょう。
そんな時は、ドコモ home 5Gに他社のSIMカードを挿すことで、通信環境を改善できる可能性があります。
3. 便利なオプションが利用できる
モバイル系の通信プランの中には、便利なオプションが付いているものがあります。
例えば、データ通信量の繰り越しや、夜間フリー、動画視聴のパックなどです。
自分のニーズに合ったオプションサービスを提供している通信プランを選ぶことで、より便利に利用することができます。
例えば、povo2.0には『DAZN使い放題パック(7日間)』というちょっと変わったオプションがあります
実際に試した他社のSIMカード
今回は、ドコモ home 5Gに楽天モバイル、povo2.0、mineoのSIMカードを挿して、通信速度や設定方法などを確認してみました。
1. 大本命!使い放題の『楽天モバイル』
ドコモ home 5Gに挿すSIMカードの最有力候補がこちら、第4のキャリア『楽天モバイル』です。
月額3,278円でデータ通信使い放題は、破格の料金設定です。
さらに、月間のデータ利用量に応じて支払金額が決まるため、あまり使わなかった月は自動的に安くなります。
使い勝手はそのままに、月額料金を節約できます。
自宅のWi-Fiは、やはり使い放題の方が安心です
2. 必要な時だけトッピング『povo2.0』
KDDIが提供するauのサブブランド『povo2.0』は、なんと基本料金が0円で、トッピングを追加することで自分だけのプランをカスタマイズできるのが特徴です。
今回試したのは、『データ使い放題(24時間)』トッピング。
その名の通り、24時間インターネットが使い放題になります。
povo2.0のSIMをドコモ home 5Gに挿しておけば、必要な時だけ課金してインターネットを利用することが可能です。
例えば、テレワークの日だけトッピングするといった使い方が考えられます
3. 月額990円で常時接続『mineo マイそくスタンダード』
格安SIMのmineoは、月額990円でインターネットが使い放題になる『マイそくスタンダード』プランを提供しています。
最大通信速度は1.5Mbpsに制限されますが、動画や音楽、Webサイト閲覧など、一般的な利用には十分です。
高速でなくて良いから、常にインターネットに接続できる安価な回線を求める方におすすめです
なお、月曜~金曜の12時台は最大32kbpsになり、この間は満足にインターネットが使えなくなるので、ご注意ください。
※今回は『24時間データ使い放題』で、速度制限を解除した状態にして速度測定しました。
ドコモ home 5Gに各社のSIMを挿して速度測定した結果
さて、いよいよ気になる各SIMカードの速度測定結果です!
5GHz帯と2.4GHz帯それぞれの通信速度を計測し、ドコモ home 5G オリジナルとの比較も行いました。
結果はこちら!
SIMカード | 5GHz帯 | 2.4GHz帯 |
---|---|---|
ドコモhome 5G | 33Mbps | 29Mbps |
楽天モバイル | 20Mbps | 25Mbps |
povo2.0 | 21Mbps | 32Mbps |
mineo(Dプラン) | 4.3Mbps | 6.1Mbps |
すみません……NTTドコモをはじめ、我が家の電波状況はあまり良くないようで、どれも期待していたほどの速度は出ませんでした。
その中でも、ドコモ home 5G オリジナルが最も速い結果となりました。
楽天モバイル、povo2.0はドコモ home 5G オリジナルよりも少し遅いですが、動画視聴やWebサイトの閲覧など、一般的な用途であれば問題なく利用できる速度です。
mineoは、他社と比べて遅いのが気になりました。
今回実験した中では唯一のMVNOで、キャリアのSIMと比べると速度が出にくいのかもしれません。
注意:モバイル電波はちょっと移動しただけで速度が大きく変わることがある
今回の実験結果は、あくまで一例です。
モバイル電波の速度は、場所や時間帯、電波状況など、さまざまな要因によって変化します。
実際に、家のあちこちにドコモ home 5Gを持って行って測定してみると、場所によって速度が大きく変化しました。
5G電波を拾って下り140Mbpsまで速くなったポイントもあります。
通信事業者ごとに電波のエリアは異なるため、楽天モバイルやpovo2.0、mineoも良いポイントを見つければ、もっと速度が伸びる可能性があります。
本当に、1メートル横にずれただけで速度が大きく変わったりします
ドコモ home 5Gに他社のSIMを挿して通信する設定方法
ドコモ home 5GはSIMフリー端末ですが、SIMを入れ替えただけでは通信出来ません。
各SIMに合わせた『APN設定』に切り替える必要があります。
設定手順をまとめました。
- STEP01SIMカードを差し替える
HR02の端末底面にあるnanoSIMカードスロットカバーを開き、カードトレイを本体から引き出します。
nanoSIMカードをカードトレイに取り付け、奥までしっかり差し込みカバーを閉じます。 - STEP02管理画面にログインする
スマホやパソコンでドコモ home 5Gの2.4GHz側にWi-Fi接続し、ブラウザを開きます。
アドレスバーに『192.168.128.1』または『http://web.setting』と入力し、管理画面を開きます。
右上の『ログイン』を選択し、パスワードを入力してください。 - STEP03APNプロファイル設定を開く
管理画面にログイン出来たら、メニューから『設定』⇒『モバイルネットワーク設定』⇒『APNプロファイル設定』を開きます。
- STEP04新たに挿したSIMカードのAPN情報を追加する
新たに挿したSIMカードのAPN情報を入力して登録します。
ちなみに、APNプロファイルは最初から登録されているドコモを含めて、10件まで登録可能です。 - STEP05HR02を再起動する
『APNプロファイル設定』で利用したいAPNプロファイルを選択し、『適用』をクリックすると、HR02が再起動します。
これで、ドコモ home 5Gと他社のSIMカードの組み合わせでインターネットが利用できるようになります。
各社のAPN情報
APNとは、『Access Point Name』の略で、インターネットに接続するための設定情報のことです。
ドコモ home 5Gに他通信会社のSIMカードを挿して利用するには、各社のAPN情報を登録する必要があります。
今回試したSIMカードのAPN情報をまとめました。
Name | 楽天モバイル |
---|---|
APN | rakuten.jp |
ユーザー名 | rm |
パスワード | (入力不要) |
認証タイプ | CHAP |
Name | povo2.0 |
---|---|
APN | povo.jp |
ユーザー名 | (入力不要) |
パスワード | (入力不要) |
認証タイプ | CHAP |
Name | mineo |
---|---|
APN | mineo-d.jp |
ユーザー名 | mineo@k-opti.com |
パスワード | mineo |
認証タイプ | CHAP |
mineoは、プランによってAPN設定が異なるのでご注意ください。
上記以外の通信事業者のAPN情報は、SIMカードに付属している紙面や、各社の公式サイトなどで確認できます。
まとめ
ドコモ home 5Gに他社のSIMカードを挿して検証してみました。
今記事のまとめです。
ドコモ home 5Gの専用端末は、ドコモ以外のSIMカードも挿して利用できるSIMフリー端末です。
そこで今回は、ドコモ home 5Gに、楽天モバイル、povo2.0、mineoのSIMカードを挿して速度測定してみました。
結果はこの通り!
SIMカード | 5GHz帯 | 2.4GHz帯 |
---|---|---|
ドコモhome 5G | 33Mbps | 29Mbps |
楽天モバイル | 20Mbps | 25Mbps |
povo2.0 | 21Mbps | 32Mbps |
mineo(Dプラン) | 4.3Mbps | 6.1Mbps |
我が家の通信環境の影響もあり、そこまで高速な結果は出ませんでしたが、全てのSIMカードで問題なく通信できました。
こうやっていろいろなSIMを試していくことで、月額料金を抑えたり、通信が安定したりと、より自分にぴったりの通信プランを見つけることができるかもしれません。
この記事を参考に、ぜひあなただけの最強の組み合わせを見つけてください!
もしドコモ home 5Gに最適なSIMを見つけたら、コメントなどで教えていただけると嬉しいです
コメント