テレワークの普及に伴い、自宅のインターネット回線の重要性も高まっています。
テレワークで快適に・支障なく仕事をするためには、通信速度が速く、安定した接続が保てるインターネット回線が不可欠です。
しかし、インターネット回線にはさまざまな種類があるので、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、テレワークに最適なインターネット回線について解説いたします。
テレワークに使うインターネット回線選びでお悩みでしたら、ぜひご一読ください。
テレワークに必要なインターネット回線の条件
テレワークに使用するインターネット回線は、以下4つの条件をクリアしているものがおすすめです。
詳しく見ていきましょう。
1. 上下ともに通信速度が速い
テレワークでは、メールやチャット、ファイルの送受信、オンライン会議など、さまざまな用途でインターネットを利用します。
これらの用途を快適にこなすには、下りだけでなく、上りの通信速度も速いことが大切です。
通信速度は、下り(ダウンロード)と上り(アップロード)の2つに分けられます。
ホームルーターやモバイルWi-Fiなどのモバイル電波を使用するサービスは、下りは速いものの、上り速度は遅いことが多いので、注意しましょう。
重たいファイルの送信やバックアップ、オンライン会議などでは、上り速度が重要になります。
2. 安定した接続が保てる
一時的に通信速度が速くても、頻繁に接続が切れたり遅くなったりすると、仕事に支障をきたしてしまいます。
そのため、テレワークでは、いつでも快適にインターネットに繋がる安定した回線を選ぶことが重要です。
光回線は、回線混雑を避けられる高速通信規格に対応しているところが多く、安定した接続が期待できます。
ただ、無料で標準対応しているところもあれば、有料オプションとして提供しているところもあるので、申し込む前に確認しておきましょう。
3. データ容量無制限
データ容量制限のあるインターネット回線の場合、通信量を使い切ると速度制限がかかります。
すると、ファイルの送受信が遅くなったり、オンライン会議や途切れたりするため、仕事に支障をきたしてしまいます。
また、テレワークの際には、プライベートのインターネット利用も併用するケースが多いでしょう。
データ容量制限のあるインターネット回線では、プライベート利用で通信量を使い切ってしまう可能性もあります。
そのため、テレワークに使用するインターネット回線は、データ容量無制限のものを選ぶのが無難です。
4. 料金が安い
インターネット回線の料金は、月額料金と初期費用の2つに分けられます。
月額料金は、基本料金とオプション料金の合計です。
初期費用は、事務手数料と開通工事費、または端末代金です。
月額料金だけでなく、初期費用もしっかり確認して比較しましょう。
なお、開通工事費や端末代金は分割され、月額料金に上乗せされることが多いですが、キャンペーンで無料になる場合もあります。
インターネット回線は、一度契約すると長期的に使うことが多いので、ランニングコストが安く抑えられる回線がおすすめです。
テレワークにおすすめのインターネット回線の種類
テレワークにおすすめのインターネット回線を3種類紹介します。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、どの回線が自分にあっているか確認していきましょう。
1. 速度と安定感重視なら『光回線』
光回線は、宅内まで引き込んだ光ファイバーケーブルを使ってインターネットに接続するサービスです。
光ファイバーケーブルは、電気信号ではなく光信号を使うため、伝送速度が速く、安定した接続を実現できます。
また、多くの光回線は回線混雑を避けて快適に通信出来る高速通信規格に対応していて、遅延や切断が起こりにくいというメリットがあります。
そのため、光回線は速度と安定感を重視する方におすすめです。
一方で、導入時に工事を行わなければならず、開通までに時間が掛かるのがデメリットです。
2. すぐにWi-Fiが必要なら『ホームルーター』
ホームルーターは、工事不要で導入できる据え置き型のWi-Fiルーターです。
モバイル電波を使ってインターネットに接続するので、コンセントに挿すだけですぐに使えるというメリットがあります。
工事が出来ない方や、すぐにWi-Fiが必要な方におすすめです。
また、最近は5G通信に対応した端末が主流で、下り最大通信速度は一般的な光回線よりも速く、動画視聴や大容量ファイルのダウンロードなどもスムーズに行えます。
ただし、上り速度については遅い傾向があるため、重たいファイルのアップロードには時間がかかります。
3. 外出先でも使いたいなら『モバイルWi-Fi』
モバイルWi-Fiは、スマホと同じように、モバイル電波を使ってインターネットに接続する小型のWi-Fiルーターです。
充電式なので持ち運びに便利で、外出先でもWi-Fiを利用できます。
当然、工事不要で使えるので、テレワークを始めたいときにもすぐに導入できます。
ただ、光回線やホームルーターと比べると通信速度が遅く、重たいファイルの送受信や、オンライン会議などのデータ通信には向いていません。
また、環境の影響を受けやすいため、電波状況が悪い場所では、通信が不安定になる可能性があります。
さらに、ほとんどのプランでデータ容量が制限されているというデメリットもあります。
テレワークをするなら基本的に光回線がおすすめ
テレワークをするなら、通信速度が速く、安定していて、データ容量無制限のインターネット回線がおすすめです。
これらの条件をすべて満たしているインターネット回線は、ずばり『光回線』です。
光回線を導入すれば、オンライン会議やセミナー動画の視聴、重たいファイルのダウンロード・アップロードも快適に行うことができます。
ただし、光回線は最初に開通工事を行う必要があり、導入まで日数がかかる点にご注意ください。
それでも、一度開通してしまえば、後はホームルーターやモバイルWi-Fiよりも快適に利用できます。
工事の手間や日数を差し引いても、テレワークに使うインターネット回線は光回線がイチオシです。
工事をしたくない or 急いでいる場合はホームルーターを検討する
ホームルーターは、工事不要で、電源コードを差し込むだけですぐにWi-Fiを利用できるのがメリットです。
また、端末のスペックが高いため、モバイルWi-Fiよりも通信速度が速く、多くの端末を同時接続できます。
そのため、工事が出来ない・またはしたくない方や、急いでWi-Fiが必要な方は、ホームルーターを検討してみましょう。
ただし、光回線と比較すると、上り速度が遅く、安定した接続が保てないというデメリットがあります。
そのため、重たい動画や高画質画像などのファイルを頻繁にアップロードする仕事には向きません。
外出先でもWi-Fiが必要な場合はモバイルWi-Fiを検討する
外出先でもWi-Fiが必要な場合は、モバイルWi-Fiが便利です。
モバイルWi-Fiは、充電式の小型端末でインターネットに接続するため、自宅だけでなく外出先でも仕事ができます。
また、工事が不要で、すぐに利用を開始できるのもメリットです。
ただし、光回線やホームルーターと比較すると、通信速度が遅く、データ容量が制限されるというデメリットがあります。
そのため、外出先で頻繁にWi-Fiが必要になるという方以外にはおすすめしません。
なお、文書作成やメール程度の用途なら、スマホのテザリングでも十分対応できるので、この場合もモバイルWi-Fiは不要です。
テレワーク時のインターネット回線についてよくある質問
テレワーク時のインターネット回線についてよくある質問をまとめました。
- Qテレワークに必要な通信速度の目安はどのくらいですか?
- A
業務の内容によって、必要な通信速度の目安は異なります。
- メールやチャット:1Mbps
- ファイルの送受信:10Mbps
- Webサイトの閲覧:10Mbps
- オンラインミーティング:10Mbps
- 高画質動画の視聴:20Mbps
- 大容量ファイルの送受信:30Mbps
- オンラインセミナー:30Mbps
余裕をもって、実測値で上り・下りともに50Mbps以上の回線を選ぶのがおすすめです。
- Qテレワークに使用するインターネット回線は、アップロード速度も重要ですか?
- A
テレワークでは、アップロード速度が重要になるケースもあります。
例えば、オンライン会議やセミナーなど、自分の声や映像を相手に送信する用途では、アップロード速度が大きく影響します。
アップロード速度が遅いと、映像にラグが発生したり、音声が途切れたりするかもしれません。
また、重たいファイルの送信を頻繁に行う場合も、アップロード速度が重要です。
アップロード速度が遅いと、ファイルの送信に時間がかかってしまいます。
そのため、テレワークで快適に仕事をするためには、アップロード速度も考慮して、インターネット回線を選びましょう。
光回線はアップロード速度・ダウンロード速度ともに速いです。
一方、モバイル電波を使用するホームルーターやモバイルWi-Fiは、ダウンロード速度は速いものの、アップロード速度が遅い傾向があります。
- Qスマホのテザリングでテレワークをするのは難しいですか?
- A
難しいとは言い切れませんが、注意点があります。
テザリングは、スマホの通信回線をパソコンやタブレットなどのデバイスに共有する機能です。
そのため、光回線やホームルーターのような高速通信は期待できません。
テレワークでよく行われるオンラインミーティングや重たいファイルの送受信は、スマホのテザリングでは快適に利用できない可能性があります。
また、テザリングはスマホの通信量を消費します。
そのため、データ容量制限のあるプランを利用している場合は、データを使い切って速度制限が掛かる可能性があるので注意が必要です。
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まとめ
テレワークに最適なインターネット回線について解説しました。
今記事のまとめです。
テレワークに使うインターネット回線は、ずばり光回線がおすすめです!
工事が必要で、初期費用がかかりますが、それさえクリアしてしまえば、ホームルーターやモバイルWi-Fiよりも快適にインターネットを利用できます。
また、データ容量制限がないため、テレワーク後にプライベートで動画を見たり、オンラインゲームをプレイしても問題ありません。
一方、工事ができない・したくない方や、すぐにWi-Fiを利用したい方は、ホームルーターがおすすめです。
こちらも、下り速度が速く、データ容量無制限でインターネットが利用できます。
ただし、上り速度が遅いので、動画などの重たいファイルのアップロードには向きません。
モバイルWi-Fiについては、光回線やホームルーターよりも遅く、データ容量制限もあるので、外出先でも頻繁にWi-Fiが必要になる方限定で検討してみてください。
この記事を参考に、自分に合ったインターネット回線を選んで、快適なテレワーク環境を整えましょう!
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